株式投資記録

http://d.hatena.ne.jp/show_t/20170219 努力する人間になってはいけない。このブログでノウハウを集約、整理し、習慣化。それ即ち大儲けも習慣化! いつも心にセリクラを!!!   2018最終日 NK20014 TPX1494

酒井重工業1Q決算のまとめと解釈

2022/8/10に、6358酒井重工業(筆者もわずかながら保有しています)の1Q決算が発表されました。決算数値は以下の通りです。(決算短信より抜粋)

 

Q    売上  営利   純利 EPS

1Q実績   68.6億 4.4億  4億 95円 ※過去最高

2Q予想   71.4億  2.1億    0 0円予想

下期予想 153.3億 8.5億 9.5億 129円 ※

※EPSは昨期336円(通期) → このうち87円分は特別利益なので実質249円

※※EPS(1株当たりの利益) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数

 

また、今回の決算説明資料(14p)に以下の表記がありました。各々に対する私の解釈を右記します。

 

・ 世界的インフラ投資拡大する中、世界の建設機械需要は底堅い回復基調       →海外売上◎

・ 更なる部材価格上昇とサプライチェーン見直し圧力の高まり                        →売上◎

・ 価格改定の浸透とコスト低減、収益構造改革を推進                                    →売上◎、営利◎

サプライチェーン強靭化と国内生産能力拡大による製品供給力強化             →国内売上◎(シェア1位)

当期純利益は、一過性の繰延税金資産計上381百万円が剥落                   →純利▼(ただし4Q)

 

投資家にとって大事なことは、「2Qの数字は期待できそうか?」です。万が一、上方修正がありそうならば、有力な投資先になりそうです。

 

説明資料を踏まえると、酒井重工業の2Qは最低でも1Qと同値は見込める。」(下回る可能性は低い)と判断しました。主な理由は以下の通り。

・1Qは円安が利益押し上げた面はあっても、国内売上比率も大きく影響はやや少ない

・1Qで上期のEPSを既に達成した。需要の先食いをしたなどの表記もないので2Qdで落ち込むことは考えづらい

・説明に「営業利益率の改善ペースが遅れており」という表記があるが、4-6月期はコスト増を吸収した(今Qはコスト増で営利低下した企業が激増)ので謙遜だと捉える。(願望込み)

 

以上から、2Q想定にあたって「1Qの2倍だ」と単純計算することにも、妥当性はあると考えました。具体的な予想数値は以下の通りです。

上期(筆者の予想)  売上135~141  営利6.6~8.9 純利4.0~8.0 EPS 95~190 です。

これは上方修正ラインだと思います。(レンジ表記で失礼。ただレンジ表記でもいいから、予想するクセをつけた方がいいと信じてます)

 

■一方、この銘柄には投資家には見過ごせない特徴があります。配当性向です。

<配当性向のおさらい>

配当性向(%)=配当金支払総額÷当期純利益×100

配当性向(%)=1株当たり配当金÷1株当たり純利益(EPS)×100

 

以前から当社(酒井重工業)は、配当に対する方針を明確にしています

この情報から、配当利回りを計算します。今期のROEは6%超えと現時点では見込まれています。(資料より。)つまり配当性向は"50%"が有力です。

この時、利回りはいくらになるでしょうか?

上の計算式を変形すると、1株当たり配当金=0.5*EPSです。

EPSはここまで見た通り、現時点での計算式は1Q*4が最も妥当だと考えられます。(多分…)従って、EPS=95*4=380円ですから、配当金は190円という計算です。

現在の会社発表値が165円。15%の増配が見込まれるかもしれません。

 

一方で、当社は昨年5月の増配発表時にも株価は上がらなかった(むしろやや下落した)です。やはり、チャートも頭に入れつつ、妥当な株価(レンジ)を思考していかねば、と思う筆者でした。(時間切れの為ここで脱稿。)