(計算し直しました。22.1.4更新)
◆酒井重工業の前提
2021年5月13日にリリースされたIRで、年間配当80円と発表されました。
しかし、6月2日には配当額1.5倍の120円にすることが発表されました。
株価は急騰し、8%高に。過疎株のせいか、その後連日上昇。
実は、このIRの「株主還元方針」のところには、条件付けがなされています。
それがROEに応じて(つまり利益額に応じて)、配当性向を変えるというものです。
https://www.sakainet.co.jp/news/item/20210602keieihoushinoshirase.pdf
表中のDOEとは、株主資本配当率のことで、これは「配当性向×自己資本利益率(ROE)×100 (%) )」であらわされます。
つまり、DOE3%を書き直すと、配当性向=3 ÷ ROE (%)。
すなわち、ROEが3%のとき→配当性向は100%、4%のとき75%、5%のとき60%、6%のとき50%となります。つまり、上記の表からいえることは以下の通り。
3 ÷ ROE (%)で配当性向を決める (ただし、配当性向の範囲は50~100%)
◆表から配当政策を予想
ROEの計算には平均資本と当期純利益が必要ですが、ここでは簡易的に当社発表の数値から計算します。当社の予想営業利益とROEの関係から計算すると、
ROE3%のラインは、営業利益で11億円。これが配当性向100%のラインです。
◆今後はどうなるか?
今年の予想は、営業利益9億円(予想)、純利益5.2億円(予想)です。この予想では配当性向100%なので1株配当は約120円ですね。
しかし、21年2Qまでの当社業績は好調。トラブルがなければ2019年度並の数字が出ても不思議ではありません。そこでその水準で予想しました。
ずばり、営業利益13億円、純利益8.5億円は十分あり得ます。
このとき、配当性向は11/13=85%。
85%*8.5億÷436万(総株式数)≒166円となり、配当利回りは6%前後となります((( ;゚Д゚)))ブルブル.
今年の市場の配当水準からすれば激高ってわけではないですが。。でもいいですよね!