■目的・自分の金融知識に変化を与えること →どのように?
・金融と経済の現実環境を理解し、とれるリスクを見極めること。
(大学のような「貨幣とは信用通貨といい・・・」みたいな能書きではない、現実に即した知識)
■評価
理解度:6/10
→実践部は分かりやすく書いてあり良かった。より頭を働かせれば応用部まで読みとれたと思う。
前提として「世界は動いており、あなたも動かないと損です」ってテイストで書かれていたのが
やや決めつけっぽくていやだな。
とはいえ批判自体がその知識に依拠しているのだから、ありがたく読ませて頂いたのだが。
満足度:8/10
→投資に対する自分のアクションを加速させることができた。実践的。
金融世界の背景を俯瞰した理解への落とし込みは今後に期待。
現時点ではとりあえず実行できるレベルの知識は分かった。
構造は知らんけど、運用はひとまずできそう。
動く仕組みが分からなくても運転できる自動車のようなレベル。
■はじめに
「自分のお金を銀行などの口座に預金として預けてさえおけば安全」
であるどころか、それは人生設計上、リスクになると言うことです。
■目次
第1章 金融リテラシーの必要性
第2章 金融商品別の視点
定期預金/国際/株式/為替/不動産住宅/REIT/投資信託/生命保険/コモディティ/デリバティブ
第3章 実践
第4章 金融を通じた社会責任の遂行
→美しいことを言えば、おそらく4章が一番訴えたいパートな気がする。
それを訴えるためには前段の3章が要るんだね。
(信用と動機づけを得るための1章、対象を細かく分析する2章、howtoの3章)
おっと、また目的からそれて部分的に面白い所だけを抜き出しちゃった。
■(目的に沿った)ヒットポイント&私的まとめ
・あなたが知らないうちにインフレは起きている
→金融は何もアクションをしなければ資産は目減りする。
→先進国で最もインフレ率の少ないスイスでも、インフレ率は2%
・運用とは世界の経済成長を先読みしリスクをとること (←シンプル!)
→つまり「今後発展すると予測される場所」に先回りし
お金を運ぶ流れを作る価値を生み出す。
それにより、生じる差益を享受している。
→(あなたはせっかく先進国日本にいる。
だから、その流れを知性で読んで運用するファンドマネージャーへアクセスできるのですよ。
後進国は使えないから分かるとしても、あなたはなぜ使わないのですか?)
・リターンは管理できない。管理できるのはリスクだけ。
→いくらもらえるか、を当てようとしない。当てられない!
「いくらまでなら、損を出しても大丈夫」と見積もることはできる。
■私はどう思うのか?・お金を銀行に預けない。これはやった方が良い。
理由は上記の通り。
ただし、現実は私も友人から進められて納得したし、
その友人が勧める商品を買った
(自分なりに検討したが有効な結論には至らなかった)ので、
やや説得力が薄いかも。
ま、とはいえ要は儲かればもくろみ通りでgoodの世界だから
私が勧めたと主張しても、それでアクションが大きく変化するのかは分かりづらいが。
ただ、営業方法の細かい所はともかく自分とその手法を信じて強く訴えることは大事。