「ロジカル・シンキング」照屋華子
■目的
仕事で、中身のある議論をできるようになるため(拡散性に頼らず)に、
ロジックの構造について本質的に理解を深めることでより確信を持って仕事の中身をつめるようにする
■この本から120%吸収するためのポイント
・フレームワークを使う前に…
フレームワークは、便利である。しかしそれゆえにヒトから思考の深さを奪っていく。
手軽に分析しているように見えるがゆえに、
思考(多くの場合、疑問や問いかけを持つこと)を停止しやすくなる。
現代で言えばパワーポイントのようなものだ。
だから、フレームワークを使う際には、
使うために重要なことを押さえる。
・相手とタイミングに合わせて押さえるべきポイントは異なる
使う場面としては以下の質問に答えられるケースが望ましい。
・何について話したいのか?
・相手は誰なのか?
・自分の目的は何なのか?(ここはあいまいでもOK)
・目標は何に設定するのか?
・分析とは、主張、つまりその市場における特徴を掴んでこそ意味がある
・たとえば・・・「夏期の就活生は、インターンへの関心が高い」という仮説がある。
→それを支えるためには「どのような行動をとっている」ことがわかればよいのか?
・たとえば・・・
「競合G社のサービス利用者はどのタイミングで、何人ぐらい、
どの媒体でG社を知り、体験セミナーに足を運ぶのか?」という課題。
まず、仮説を最初に考える。
やってしまいがちなのは、思いつきで個別に質問を答えること。
その前に、大本となる結論に対する仮設を考える
・大学の就職課と仲がよいから、そこから集客をしているのだ
・中位のナビ会社から会員に対してDMを送っているのだ
・広報誌を作成し、大学にだだ配りしているのだ
・代表や社員が大学で授業をしているからだ
■ロジックの構造
・ツリーには解説型と並列型がある
・解説型・・・下位構造(結論からwhy so?したもの
→一本のロジックで使える
・並列型・・・結論を支える下位構造の要素は共通点がある。
それは、どの要素も、直接的に結論からwhy so?で説明できるということ
→それぞれの関係性は基本構造と同じで、シンプル。
・解説型の構造
課題
↓
最終結論
↓
事実→判断→事実内容
(MECE→)・・・客観的な事実と、主観的な判断というMECEな要素が構成される事実・・・課題に対する結論を導き出すために、相手と共有しておくべき「事実」
判断基準・・・「事実」から、結論を導き出すための伝え手としての「判断基準」
判断内容・・・「事実」を「判断基準」で判断した結果、どのように評価されるのかという「判断内容」
※仕事の内容で例を出す
事実 ・・・今年のセミナーは●回やる。社員は●人いる。また、昨年実績やこれまでの経験は●●ある。
判断基準・・・(競合も出てきた)優れたセミナーを作れる体制を整える(出来る人に割り当てる)、
〆切を厳守する、タスクの空き状況から判断する
判断内容・・・昨年、コンテンツ作成した経験がある人はコンテンツを作成する
昨年、前に立って教える経験が少ない人はそれを経験する。
また、コンテンツに対してもレビューをもらいながら、多少は時間を多めにとってトレーニングをする。
・結論をよくするためには、導入する際のメリット/デメリットと、導入しない際のメリット/デメリットを使うこと。
・実践で使う場合には、仮説思考を先に出してから、話を進めた方が早いと思う。
論理を事実で分解して・・・というステップをやっていて、判断基準を考えられるようになるには、
時間が足りない。もっと必要なことに時間を使わないと。