株式投資記録

http://d.hatena.ne.jp/show_t/20170219 努力する人間になってはいけない。このブログでノウハウを集約、整理し、習慣化。それ即ち大儲けも習慣化! いつも心にセリクラを!!!   2018最終日 NK20014 TPX1494

勉強106 「捨てる」とは何か論

文章を書く意味とは何か。
それは「相手に自分のメッセージが届く」こと。これなくしては文章の価値はない。
そのためには、文章の構成自体は、あらゆるものを捨てて、精度を磨きぬかなければならない。
精度が低い状態では、相手の納得度は弱くなる。まとめないということは意志が入っていない。

それは食材がバラバラにあるだけでは「料理」と呼ばないことと同じだ。
人体においても分子がいい形で結合して構造をなしているからこそ、
存在しうるのであって野放図に拡散しない。
(それが思考との関連性は無いというのが、サールの主張だったが・・・。)


一般的に、人は放って置くと(=イノセントな状態だと)捨てることができない。
「希望の原理」が働くからだ。「いつか役に立つから、とっておこう!」という現象だ。
(この信念は根強い。資本主義も例えば「いつか株価上がるから」というように、
希望の原理で成り立っているとも言える。)


人はなぜ捨てられないか。
(「捨てることにはメリットがある」と100回叫ぶよりも、この理由を潰した方がはるかに意味がある。)

我々は捨てた時、損をするかもと不安になる。
そして「損をしたくない」という思いは、かなり強い。
損切りできずに持ち株が塩漬けになる人も同じ 苦笑)
(女性の恋愛観念にも、この気持が強く働いているらしい。)


先ほど、自然な状態だと人は「まだ、将来は何かに使えるかも」
と思ってしまう、と述べた。


実は捨てられない理由はこれだけではない。
「過去に私が選んで買ったものだし」というサンクコスト的な考えも暗に含んでいる。
その証拠に自分のモノは捨てられないが、仲の良い知人の部屋を片付ける時、
我々は勝手にあれこれ言えるのだ。この要因を見過ごすことはできない。

とにもかくにもそこまで強い「捨てる」に関する抵抗であるが、
実現しなければ、そのメリットが得られない、あるいはデメリットを払拭できない。
両者については、以下のとおり。

捨てるメリット ・・・
自分で選んだものを「捨てる」行為を通して過去の自分と訣別する。過去の自分が居なければ今の自分はありえないが、
それは過去の自分を否定したからこそ、今の自分があるとも言える。その意味で、過去の自分が<選んだ>本やモノを
捨てる行為※は「自分の考えに固執しない」という暗示行為になる。

捨てないデメリット・・・
部屋が狭くなる。身が重くなる。過去の自分に囚われる(前を向けない)。
新しい選択肢に対してウェルカムになりにくい。

※行動と区別される


もう一つ書くと、捨てることは否定であるから、そこには意志の確認を迫られる。
自分の生き方をありありと浮かび上がらせるのだ。
生きることは、空間と時間の有限性の問題を自然と含んでおり、それは仕事になるとより強く意識する部分である。

この問題は大きく、若い人でも子どもができた途端、モノをバッサリ捨てられるのは同じことが言えるだろう。

他人の存在を意識してこそ、始めてモノを捨てることができる。
それが人間が人間らしくあるゆえんにも繋がる。
「金持ちの家には無駄なものが少ない」という言葉があるが、
とどのつまりは金持ちは<未来の自分>を他人のごとく十分に客観視しているのだろう。
だから、今は欲しくても未来の自分が無駄だと思ったものは増やさないのだ。
(お金を大切にしている、という考えは当然あるとして)

人は自分でモノを選んで捨てることもできるし、
どれだけがんばって過ごしていても、神のイベントによって
持ち物を強制的に捨てられることもあり得る。

ただ、捨てることが否定を体験する、一つの成長訓練になることは、覚えておいて損は無い。